LOLA T90-50【イオタガレージ】

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コスワースDFV搭載のF3000


LOLA T90-50 DFVである。

F3000カー自体がほとんど現存していない中、1990年の全日本F3000選手権に実際に出走していた個体が売りたし登録された。

すでに20年以上経過している車両だが、現オーナーはその当時のポテンシャルを確かめるべく毎年のようにスポーツ走行しており、2010年の11月にも富士スピードウェイで走ったという、即走行可能の貴重な車両だ。

グラハム・ヒルが設立した“Embassy Hill”というレーシングチームの名が表記されたボディは、1958年にエリック・ブロードレイによって設立されたハンティンドンに拠点を置く、世界最古かつ最大のレーシングカーメーカーのLola Cars製。1990年製のシャシーナンバー27だ。

搭載エンジンはフォード・コスワースDFV。F1では1967年にロータスがDFVを搭載したのをはじめ、翌1968年にはマクラーレンやティレル、ウィリアムズ、アロウズなど、フェラーリ以外のチームに供給されたという大人気のエンジンユニット。エンジン性能が高く、F3000やグループCなどのカテゴリーでも活用され、1990年代までにバージョンアップを繰り返しながら数多くの金字塔を打ち立ててきた名機のひとつだ。

DFVは、1966年のレギュレーション変更で排気量が3リッター化され、新規開発されたエンジンユニット。ロータスの総帥コーリン・チャップマンは、キース・ダックワースが同社のエンジン部門から独立し立ち上げたコスワース社に、3.0リッターのF1専用エンジン開発を依頼。ちょうどその時、ダックワースは、F2用の直列4気筒1.6リッターの「FVA(Four Valve type A)」エンジンを結合してV8化した「Double Four Valve(DFV)」を開発中だったのだが、当時コスワースは資金難でなかなか開発が進まなかった。そこでロータスは、コルティナなどの生産で懇意にしていたフォードに協力を要請し、コスワースにDFVの開発費が提供されるようになったことで、「フォード・コスワースDFV」として開発・製造されるようになったのである。

スペックは、バンク角90度のV型水冷8気筒DOHC4バルブ2,993ccで、最大出力430ps/10,000rpm、最大トルク33.8kgm/8,500rpmといわれている。

エンジン・シャシーともに良好で、即走行可能なLOLA T90-50 DFV。現オーナーは「レーシングカーは飾っておくものではなく、乗ってこそマシンが生きてくる」と考えており、6年前に購入してから毎年のように9000rpmまで回してスポーツ走行を楽しんできた。しかし、体力的な限界を感じ、売りたし車両として放出することを決めた。

地を這うように低く、ボリューム感のあるフォルム、そして即走行可能な状態というリアリティのある雰囲気は、展示しておくだけでも迫力が充分に伝わってくる。ドライビングにはフォーミュラカー特有のコツが必要なので、過去にフォーミュラでのレース経験がある方ならよりオススメとのこと。もちろん、乗り手を選ぶのは言うまでもなく、F1ゆずりの加減速やコーナリングなど、市販車両では絶対に味わうことのできない異次元の感覚を本車両で存分に味わっていただきたい。


■外装

“Embassy Hill”のステッカーが目立つボディは、F3000に出走していたカーボンモノコックのローラT90-50。すでに20年以上の歳月が経っているが、大事に屋内保管されており、コンディションは良好。大きなキズやヘコミ・ヒビなどもない。

■内装

年式相応に時代を感じるコクピットまわり。シートは現ドライバーの体型に合わせたもの。メーターやスイッチ類はもちろん作動する。

■総評

20年以上も前のヒストリック・レーシングフォーミュラになると、乗り出しまでにいろいろなところを直す必要があったりするものだが、本車両は2010年11月にもスポーツ走行をした即走行可能な車両。フォーミュラレース参戦経験のある現オーナーが、毎年のようにスポーツ走行をして楽しんでいたので、常にベストなコンディションで大事に保管されていた個体のようだ。F1にも搭載されていたDFVエンジン搭載の本車両、これほどまでに程度極上のF3000カーを入手できる機会は最初で最後かもしれない。

車両本体価格:7,500,000円(税別)



年式
1990年式
走行距離
不明
ミッション
5速マニュアルトランスミッション
車検
現在色
ホワイト
元色
排気量
2993cc
ハンドル位置
センター
乗車定員
1名
車体寸法
ー×ー×ー(mm)
車両重量
不明
駆動方式
MR
使用燃料
無鉛ハイオクガソリン
装備
燃料タンク容量
ーL
入手経路
中古
車両形式
車体番号
エンジン形式
DFV
エンジン番号
メーター交換
エアバッグ
なし
修復歴
なし
オーナー数
不明
記録簿
取扱説明書
自動車税
リサイクル券
現所在地
神奈川県
保管方法
屋内
タイヤ
YOKOHAMA ADVAN スリック

前:220/55/ZR13 後:350/40/ZR13

初走行:2007年11月

ホイール
BBS

リム径 前:ー 後:ー

オフセット 前:ー 後:ー

ブレ-キパッド
FERODO DS11

残厚 前:ーmm 後:ーmm

ブレ-キロ-タ-
AP Racing
ブレ-キキャリパ-
brembo
前:ー 後:
サス仕様
ダンパー
KONI

ネジ式車高調整ダンパーユニット

スプリング
不明

バネレート:前:ーlbs/inch 後:ーlbs/inch

自由長:前:ーinch 後:ーinch

スタビ
純正

パイプ径 前:φーmm 後:φーmm

クラッチ
ヒューランド製
ギアレシオ

レシオ:

ファイナルギア

レシオ:ー

LSD
エキマニ
東名スポーツ製(鉄製4-2-1タイプ。厚さ1.2mm)
触媒
サイレンサー
タカオカレーシング製
プラグ
NGK 9番
プラグコ-ド
ラジエター
ブッシュ類
サス:
エンジン:
デフ:ー
ミッション:ー
ドライブシャフト
タワーバー
アンダーコート
ロールバー
フレーム修復歴
なし
ボディ補強
シート
ワンオフ
ハーネス
エアロ・カウル
消火器

使用期限:ー

点検検査日:ー

燃料タンク

容量:ーL

使用期限:ー

メンテガレ-ジ
エンジンチューン
フォード・コスワースDFV 
補機類・ECU変更
競技歴
無限エンジン搭載時の1990年に全日本F3000選手権参戦。
パーツの状態確認
エンジン:良好
ミッション良好
シャーシ良好
電装系良好
その他良好
走行時期:2011年7月
点検時期:走行毎
スペアパーツ
エンジン:ー
ミッション:ー
シャーシ:ー
電装系:ー
タイヤ:トラベル用1セット
ホイール:トラベル用1セット
アピールポイント
カーボンモノコックのLOLAシャシー。無限エンジンからコスワースDFVに換装。フルレストア済みで即走行可能なF3000。
気になるポイント

※写真をクリックすると拡大します(元に戻す場合もクリック)。

エクステリア

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時代を反映するF3000

1990年製のローラシャシーにコスワースDFVエンジンの組み合わせ。“Embassy Hill”という表記が目立つボディは、ゲイリー・ブラバムとデイモン・ヒル率いる「ミドルブリッジ・レーシング」チームのカラーリングを再現したもの。カーボンモノコックボディにヒビや割れ、歪みなどはない。

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フロントビュー

アーム系やウイング系にもサビや歪みはない。

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リヤビュー

リヤウイングをはじめ、極太のスリックタイヤが大迫力のリヤビュー。

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リヤアンダーまわり

ローラの刻印が圧されたヒューランド製の5速ミッション。ミッションの入りはスムーズ。その下には整流効果の高そうなディフューザーが備わる。

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フロントウイング

無段階調整機能が付いたフロントウイング。特にゆがみやサビはない。

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リヤウイング

リヤウイングはコースによってさまざまな尾翼が装着できるように多くの取り付け穴が開いている。こちらもゆがみやサビはない。

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フロントサスペンション

サスペンションはKONIのネジ式車高調整ダンパーが装備されている。サスアームへの取付け部分もサビなどなく、しっかり作動する。

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リヤサスペンションまわり

フロント同様に装着されているKONI製ネジ式車高調整ダンパー。オーバーホールなどのメンテナンスは、今までに特に支障も出ていないのでしていないようだ。

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ブレーキまわり

キャリパーはblembo製、ブレーキパッドはFERODO DS11を装着。ブレーキオイルは走行毎にBP製のDOT5以上のものに交換するが、パッドはAP製のディスク同様に、スポーツ走行程度であればそんなに減るものでもないので、即交換というわけではないようだ。

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タイヤ&ホイール&ブレーキ

タイヤはYOKOHAMAのスリック、ホイールはBBS。別途トラベルタイヤとホイールが1セット備わる。ブレーキパッドはFERODO DS11を装着。ブレーキオイルは走行毎にBP製のDOT5以上のものに交換するが、パッドはAP製のディスク同様に、スポーツ走行程度であればそんなに減るものでもないので、即交換というわけではないようだ。

エンジン・トランクルーム

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フォード・コスワースDFV搭載

エンジンは無限からDFVに載せ換えた。DFVは、ボア×ストロークが85.6×64.8mm、バンク角が90度のV型水冷8気筒DOHC4バルブ2,993cc、最大出力430ps/10,000rpm、最大トルク33.8kgm/8,500rpmのスペックを誇る。オーバーホール歴は現オーナー所有時点ではない。ベルト系は、ウォーターポンプがコクドベルトで駆動しているが、それ以外は30個程度のギアで駆動しており、クラックが入らない限り交換することはない。

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サイドポンツーンまわり

サイドポンツーンに沿うように、ラジエターとオイルクーラーが装備されている。ラジエターはエンジンが最も快調に動く90〜110度になるように、季節や保管状況により不凍液と水を混合させたもので調整。エンジンオイルは6リッター弱入るが、BP製を走行ごとに替える程度で充分。上述したブレーキまわりも含め、その辺りの管理は意外にも一般車とあまり変わらないようだ。

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小型バッテリー

ラジエターなどと並んで小型バッテリーがサイドポンツーンに設置される。

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油圧・油温計

エンジンスペースには、RACETECHの水温・油圧コンビメーターが備わる。油圧は3.5kgで、一般的なエンジンよりも低いのがDFVの特徴。

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ミッションオイルクーラー

ヒューランド製ミッションの上には、専用のオイルクーラーが備わる。オイルはエンジン同様BP製で、90Wのものを使用している。

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給油口

コクピット直後にはロールバーを挟んで給油口が備わる。燃料は市販の無鉛ハイオク。

インテリア

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コクピットまわり

年式相応に使用感のあるコクピット。メーターやスイッチ類などもすべて機能する。

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ドライビングシート

現オーナーの体型に象られた専用シートにフルハーネス。

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コクピット後方

コクピットの後方には、頭部を守るロールバーとエンジンへ導く吸入口が備わる。このモデルで初めてロールバーの後方にエンジンを覆うカウルが装着された。

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コクピット

MOMOのDシェイプが装着されるステアリングシャフトの奥には、ちょうど8000rpmが真下になるようにセットされたULTRAのタコメーターと、RACETECHの水温・油圧コンビメーターが備わる。

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スタビライザー調整レバー

コクピット右側面には、スタビライザーの効きを調整するレバーが備わる。

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使い込まれたシフトまわり

周辺のモノコックに擦れ跡がつくほど使い込まれたシフトまわり。フィーリングは良好だ。

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オルガン式のABCペダル

ABCペダルはレーシングカーでは定番のオルガン式。

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シリアルプレート

コクピット側面にはモデル形式などが確認できるシリアルプレートが貼られている。LOLA T90-50と、シャシーナンバー27番の刻印が確認できる。

迫力の走行シーン

2011年7月に行なわれた富士スピードウェイでの走行シーンをお楽しみください。

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以上の掲載内容は、弊社が編集・制作したものです。ナンバープレートや車体番号など、個人を特定できるような被写体や情報は意図的に伏せてあります。また、整備履歴、修復歴などに関しては、弊社で裏付けを取ったものではありません。また、本サイトに記されてる走行距離は、成約時には多少伸びております。あらかじめご了承ください。